アンパンマン

被災地ではこの歌が人気だそうです。



アンパンマンのマーチ
作詞　やなせたかし　作曲　三木たかし

そうだ！嬉しいんだ生きる喜び
たとえ胸の傷が痛んでも

何の為に生まれて 何をして生きるのか
答えられないなんて そんなのは嫌だ！
今を生きることで 熱い心燃える
だから君は行くんだ微笑んで

そうだ！嬉しいんだ生きる喜び
たとえ胸の傷が痛んでも

嗚呼アンパンマン優しい君は
行け！皆の夢守る為

何が君の幸せ 何をして喜ぶ
解らないまま終わる そんなのは嫌だ！

忘れないで夢を 零さないで涙
だから君は飛ぶんだ何処までも

そうだ！恐れないでみんなの為に
愛と勇気だけが友達さ

嗚呼アンパンマン優しい君は
行け！皆の夢守る為

時は早く過ぎる 光る星は消える
だから君は行くんだ微笑んで

そうだ！嬉しいんだ生きる喜び
たとえどんな敵が相手でも

嗚呼アンパンマン優しい君は
行け！皆の夢守る為



幼児向けのアニメの主題歌としては重苦しいですよね。
生きる喜びはともかく、胸の傷･･･
ググってみると、どうやらこれ、子供に向けたものではなく、先の大戦で特別攻撃隊に志願して逝ってしまったやなせたかしさんの弟さんへの歌のようです。

何の為に生まれて 何をして生きるのか

子供の頃からこの歌に慣れ親しんでいましたが、その意味をいい大人になってから考えさせられました。
人間を誘導装置にした恐るべき兵器となった人にも、やはり家族がいて、守ろうとしたのです。
生きる意味･･･生きている間に命をかけて為すべき事を見つけられた点だけは、今の我々より幸せなのかもしれません。

戦死した方々や被災して無くなった方々が幸せだという意味ではないですよ。
不幸極まりない。
でも、どんな敵が相手でも、勝てなくても、自分が為すべきことを為すというのは人の喜びかもしれません。
謀り、戦い、滅ぼし、逃げ、屈し、媚び･･･あらゆる手段を尽くた結果として、今の人間、そして日本人が存在しています。
絶望しなかったから生きているんですね。