ワンステップ！

TBS系の番組の「ワンステップ！」を観ました。

トヨタ自動車一社による提供の番組のようです。webサイトを見ると「世界では環境問題をはじめとして、私達が想像もできないような問題（ｒｙいやーどうでもいいですね。

主に若者が、無報酬で、時間が許す限り、できる範囲で、社会貢献をするドキュメント番組。みたいです。

で？ええ、気になるんです。

農家にとってはド素人の他人が、ですよ。ええ、ド素人が、機械ではできない田んぼの世話をしたんです。ド素人ですから、農家の方から教えを請う必要があります。差し引きで大したことはしていない。言われたことができるのは、社会人にとって当たり前です。他には、自分のできる範囲で農家の方に何か作ってあげていました。けれども・・・。

全体として、やはり、大したことをしていない。

でも、農家の方々は村を挙げて大変喜び、ド素人達は大業を成し遂げたかのような喜びを得て、お互いに別れを惜しんでいました。

全員が心からの笑顔でした。

農家の老人とド素人達に、あの笑顔を演技でするのは不可能でしょう。

しかし、映像では、心の底からの喜びを噛み締めています。その場にいる全員が。

誰も大したことを成していない、誰に大きな利益が上がったわけではない、他人同士。それなのに、何故全員がそこまで喜べるのでしょう？

私なりの答えとしては、会話できたことの喜びなのかなと思いました。

老人達は、自らの知識や経験を、他人であろうとも、少しでも次の世代に伝えられた。
若者達は、少しでも役に立ったと認められた。

これが人としての喜びなのだろうか。

会話する事の喜び。

こんなにも、誰もが望みながら、価値がありながら、誰もが潤沢に得られるわけではない「会話」というものの価値・・・もしかしたら、命に次ぐ価値があるもの、金を凌ぐものとは、これなのかもしれない。

国や自治体、あるいは企業が、こういうことを潤沢に提供できる仕組みを作れるなら、素晴らしいサービスになるでしょう。現に、これは番組になっていて、提供する側の利益になっている筈です。

ありがとう、TBS。ありがとう、トヨタ自動車。貴方達は私に何か教えようとしたわけではないかもしれない。しかし、私はしかと学ばせていただきました。ありがとう。

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